メタタグとは、Webページのソースコード内に埋め込まれるHTMLタグのことです。ページの情報を記述するメタデータとして機能します。
このように、nameで項目を指定し、contentで内容を記述する形式となります。
メタタグの主な役割は以下の通りです。
・検索エンジンに対して、ページの内容や構造を正しく伝える
・ブラウザやWebサービスに、ページに関する情報を提供する
・ページの文字コード、スタイル、スクリプトなどの設定を行う
このように、メタタグはWebページの基本的な情報を提供する重要な役割を担っています。
この章ではメタタグの概要を説明しましたが、次章からはメタタグのSEO対策における重要性や、SEO対策に必須の主要5項目についてさらに詳しく解説していきます。
メタタグのSEO対策における重要性
Webサイトにおいて、メタタグはSEO対策の観点から非常に重要な役割を担っています。
(1)検索エンジンにページの内容を正確に伝える
メタタグにはページの題名や説明文を記述することができます。
これにより、検索エンジンがそのページの内容を正しく把握し、適切な検索結果として表示することが可能になります。
(2)検索結果の表示に影響
タイトルタグやメタディスクリプションの内容は、検索結果のスニペットにそのまま表示されます。
検索結果 |
メタタグ |
---|---|
タイトル |
タイトルタグ |
説明文 |
メタディスクリプション |
ユーザーにとってわかりやすいスニペットを作成することで、より多くのクリック獲得が期待できます。
(3)クロール設定が可能
robots、canonicalなどのメタタグを使うことで、検索エンジンのクロール方法を制御することができます。
以上のように、メタタグはSEO対策において非常に重要な役割を果たしているのです。
SEO対策に最重要な5つのメタタグ
SEO対策をするにあたって、最も重要なメタタグを5つご紹介いたします。
(1)タイトルタグ
ページの題名を設定するタグです。
検索結果の上部に表示されるため、クリック率に大きな影響があります。
キーワードを適切に盛り込んだ分かりやすいタイトルにする必要があります。
(2)メタディスクリプション
検索結果の本文部分に表示される概要説明です。
これもクリック率に影響するため、内容の要点をわかりやすく簡潔に書きます。
(3)meta charset (文字コード設定)
メタディスクリプション同様に、検索結果の本文部分に表示される概要説明です。
これもクリック率に影響するため、内容の要点をわかりやすく簡潔に書きます。
(4)OGPタグ (SNSでの表示制御)
以下の表の通り、FacebookやTwitterなどのSNSでページを共有した際の表示を制御します。
OGPタグ |
表示内容 |
---|---|
og:title |
タイトル |
og:description |
説明文 |
og:image |
サムネイル画像 |
(5)ビューポートタグ (レスポンシブ対応)
スマートフォンなどで適切にページを表示させるためのタグで、レスポンシブWEBデザインに必須です。
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メタタグの書き方
メタタグを使うのであれば、その書き方も重要です。
以下では、基本的な書き方についてご紹介しています。
(1)HTMLソースコードへの直接記述
HTMLソースコード上にメタタグを直接記述する方法です。
メタタグはhead要素内に記載します。
例えばタイトルタグは以下のように記述します。
<head> <title>メタタグ最重要5項目!SEO対策に必須の設定</title> </head>
また、meta descriptionタグは次のように記述できます。
<head> <meta name="description" content="SEO対策でメタタグ設定は重要です。メタタグの5つの要素とその設定方法を解説します。"> </head>
このように、適切なタグ名とコンテンツを指定することで、HTMLソースコード上にメタタグを設定できます。
ただし、この方法では1ページごとにメタタグを書き換える必要があり、大量のページを運用する場合は効率が悪くなります。
そのため、後述するCMSプラグインなどのツールを利用することをおすすめします。
(2)CMSプラグインの利用
メタタグをHTMLソースコードに直接記述する方法に加えて、CMSプラグインを利用することができます。
多くの人気CMSにはメタタグ設定用のプラグインが用意されています。
例えばWordPressでは、以下のようなプラグインがおすすめです。
プラグイン名 |
主な機能 |
---|---|
Yoast SEO |
メタタグ設定、サイトマップ作成など |
All in One SEO Pack |
メタタグ設定、XMLサイトマップ作成など |
これらのプラグインを利用すれば、HTMLの知識がなくてもGUI上で簡単にメタタグを設定できます。
設定項目も一覧で表示されるため、ミスを防ぐことができます。
更に、ページ単位やカテゴリー単位でメタタグを設定できるため、サイト構造に合わせた最適化が可能です。
一方で、プラグインを利用する場合はコスト(有料の場合)や更新の手間がかかります。
また、CMSの仕様に依存するため、CMSごとに設定方法が異なることにも注意が必要です。
総合的に判断して、ニーズに合ったメタタグ設定方法を選ぶとよいでしょう。
メタタグの確認方法
ウェブサイトにメタタグが適切に設定されているかを確認する方法は主に2つあります。
(1)ブラウザのソースコード表示
各ブラウザでウェブサイトを開き、右クリックして「ページのソースを表示」を選択すると、HTMLソースが表示されます。
その中にタグが記載されていれば、メタタグの設定状況を確認できます。
(2)メタタグ解析ツールの利用
Google等の検索エンジンには、メタタグを解析するツールが用意されています。
URLを入力するとメタタグの内容を一覧で表示してくれるので、ミスがないかを確認しやすくなっています。
以上2つの方法で、メタタグの設定内容を確認することができます。
特に重要なのはタイトルタグとディスクリプションタグなので、こまめにチェックすることをおすすめします。
メタタグ設定の注意点
メタタグを設定する際には、幾つかの注意点があります。
以下では、最も気をつけるべき点を説明しています。
(1)メタキーワードの影響は限定的
メタキーワードタグは、ページの内容を表すキーワードを記述するメタタグです。
かつては検索エンジンがこのタグを参照してページランキングを決めていましたが、最近では影響力が低下しています。
その理由として、以下の2点が挙げられます。
・キーワードスタッフィングなどの不正な最適化対策が横行
・検索エンジンの自然言語処理技術の進化により、メタキーワードに頼らずにコンテンツを解析可能に
つまり、メタキーワードは検索エンジンに内容を適切に伝えるには不十分で、本文コンテンツの内容が最重要視されるようになったのです。
ですので、メタキーワードタグの設定は任意となっており、検索順位に与える影響は大きくありません。
かえって、キーワードスタッフィングのように不自然なキーワード詰め込みを行うと、検索エンジンから不正な最適化と判断されるリスクもあります。
したがって、メタキーワードタグの設定は省略することをおすすめします。
その代わりに、本文内のコンテンツの質を高め、他のメタタグの設定を適切に行うことが大切です。
(2)補助的な役割に留意
メタタグはSEO対策において重要な役割を果たしますが、あくまでも補助的な役割であることを忘れてはいけません。
ページの本文コンテンツこそが最も重視されるべきです。
例えば、メタディスクリプションは検索結果の説明文に表示されるため、ユーザーがサイトを訪れるかどうかに大きな影響を与えます。
しかし、ディスクリプションだけが魅力的でも本文コンテンツに価値がなければ、ユーザーは直ぐに離脱してしまうでしょう。
メタタグの役割 |
補助的な要素 |
---|---|
検索結果での表示 |
○ |
クロールの制御 |
○ |
コンテンツの内容 |
× |
上記の表のように、メタタグは検索結果の表示やクロール設定に関わる重要な要素ですが、実際のコンテンツの内容そのものを規定するものではありません。
つまり、メタタグはSEO対策の入り口に過ぎず、本当に大切なのは中身のコンテンツ作りなのです。
ユーザーの満足度を高めるクオリティの高い本文を用意することが何よりも重要であり、メタタグはそのための補助的な役割を担うに過ぎません。
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おすすめのメタタグ生成ツール
メタタグを手作業で書くのは大変な作業です。
そこで便利なのがメタタグ生成ツールの利用です。
以下では3つのおすすめツールを紹介します。
①Metatags.io
https://metatags.io/ 無料で使えるオンラインツールで、タイトルとURLを入力するだけでメタタグを自動生成してくれます。
生成したタグをコピペするだけで簡単にメタタグを設定できます。
②Meta Tags
https://www.meta-tags.com/ こちらも無料のオンラインツールです。
メタタグ生成機能に加え、SNSプレビューやスコア確認機能もあり便利です。
③Yoast SEO(WordPress用プラグイン)
https://yoast.com/wordpress/plugins/seo/ WordPressユーザー向けのSEOプラグインで、メタタグ設定画面があります。
編集画面でリアルタイムにSEOスコアが確認できるのが特徴です。
このように、手間を掛けずにメタタグが設定できるツールがあります。
作業効率化のためにも、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上のように、SEO対策においてメタタグの適切な設定は非常に重要です。
特に、
(1) タイトルタグ
(2) メタディスクリプション
(3) meta charset (文字コード設定)
(4) OGPタグ (SNSでの表示制御)
(5) ビューポートタグ (レスポンシブ対応)
の5つのメタタグは最重要項目と言えます。
これらを確実に設定することで、検索エンジンに正確なページ情報を伝えられるだけでなく、検索結果の表示にも好影響を与えます。
一方で、メタキーワードなどの一部のメタタグは補助的な役割に過ぎません。
SEO対策の主眼はコンテンツの質の向上にあり、メタタグ設定はあくまでそれを補助する手段です。
このようにメタタグの重要性を理解した上で、自社サイトのメタタグ設定を見直し、必要に応じて最適化を行うことが求められます。
そのためのツールも多数存在しますので、上手に活用していきましょう。